不動産を探すときに参考にする、「駅から徒歩○○分」。
みなさんもよく目にする表示ではないでしょうか?この「□□から徒歩〇〇分」何を基準にして算出しているのか、気になりませんか?
今回は、「徒歩〇〇分」の計算についてお話しします♪
◆距離の計算方法
「徒歩〇分」は、徒歩所要時間と呼ばれています。80mにつき1分と計算し、1分未満は切り上げで計算しなければいけないというルールが、「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」で定められています(^^)/
ちなみに、この80mの根拠は「健康な女性がハイヒールを履いて歩いた場合の距離」とされています。
女性がハイヒールを履いて歩いた平均の分速が80.3mだったため、1分=80mと基準が定められました。お年寄りや子供を除いた方が、この基準より遅く歩くことは考えにくいという決断により、この基準が採用されました。
◆本当にその時間で物件まで行ける?
とはいっても、人によって歩く速さは変わりますよね。それに、坂道や信号等は考慮しないので、その部分の時間は変わってきます。
また、集合住宅等の場合は、敷地までの距離で時間を測るので、敷地に入ってから部屋までの時間は考慮されません。
高層マンションの入口からの対角部分の部屋や、エレベーターのない集合住宅等は別途マンション内での移動部分も追加されると思ったほうがいいでしょう。
なので、あくまでも、徒歩何分かというのは「目安」として考えておきましょう。
▽信号や坂道は計算されていない・・・駅から目的地までの間には、信号待ちが長いかもしれません。また、坂道や歩道橋がある可能性もありますが、計算には含まれていません。
▽駅の出口から計算されている・・・地下鉄なら最も近い出入口、地上駅なら駅舎の出入口から自宅建物の入り口までの距離となっています。出入り口からホームまで離れていることもあるので注意してください。
▽道路距離が計算されている・・・駅から物件までの距離は、直線距離ではなく道路距離で計算されています。道路距離の計算の元となるのは一般的な徒歩ルートです。
◆実際に歩いてみる
意外と自分の歩く速度を知っているという人はいないものです。
「この物件まで、実際に駅からどれくらいかかるのだろう?」など、気になった物件がありましたら、一度問い合わせをして一緒に物件を見たり、歩いてみることをお勧めします。
もしかすると、ちょっとした裏道や、思いもよらなかったお得な情報なども聞くことができるかも知れませんよ。